ノロウイルス
体内に入ると、小腸の粘膜で増殖する感染力の強いウイルスで、このノロウイルスにかかると、突発的に激しい嘔吐や下痢になりとても苦しく、微熱がでたりし、悪寒の症状が出る場合もあります。菌に汚染された飲食物(特に生や半生の二枚貝)を摂取するか、患者の糞便で汚染されたものを口にすることが原因となります。近年は、食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合を原因とする事例が増加傾向にあります。感染力は非常に強いのですが、現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。また、ノロウイルスの失活化にはエタノールや逆性石鹸はあまり効果がありません。ノロウイルスを完全に失活化する方法には、次亜塩素酸ナトリウム、加熱があります。