ヒドロコルチゾン
分子量362.47の副腎皮質から抽出されるステロイドホルモンで、糖代謝に強い作用を示す他、タンパク質のアミノ酸への分解・糖新生などに関与する。コルチゾンと共に糖質コルチコイドを代表するが、牛・豚ではヒドロコルチゾンが主体をなす。コルチゾンとは体内で相互に変換する。ラットには存在しないといわれる。医薬品として合成され、抗炎症薬としても用いられる。犬の外傷性ショック・牛のケトーシス・急性乳房炎など炎症性疾患に応用されている。抗炎症作用はコルチゾンより強く、副作用はほぼ同程度である。<獣医学大辞典より抜粋>F110509