被覆薬

主に皮膚を被覆保護する目的で用いる外用薬剤で、外来の刺激を緩和し自然治癒を促進するものであり、次のようなものがある。1.油脂・ワセリンなどは皮膚の乾燥を防止し、かつ皮膚に浸潤して柔軟にする。2.硬膏類は、皮膚面に密着して気密の層を形成し、創縁を接合する。3.水および組織液に不溶の粉末は、浸潤な創面に散布してこれを包被し、分泌液を吸収して乾燥結痂を促す。また、化学的に非活性な粉末を内服して被覆薬または吸着薬として用い、潰瘍壁面を覆って機械的に保護するものもあり、これには次炭酸蒼鉛・次硝酸蒼鉛などがある。<獣医学大辞典より抜粋>F110516

youtube