皮膚糸状虫症

糸状虫上科の線虫の寄生による家畜の皮膚炎で、パラフィリア・セタリア・オンコセルカなどの属の糸状虫の成虫またはミクロフィラリアが原因と考えられている。初期には頭部・頸部・背部などに丘疹や湿疹様の変化を呈し、痒覚が認められる。次いで脱毛し、皮膚は肥厚し、慢性化すると皮膚は象皮様になる。治療には、アンチモン剤などが有効である。これらの疾病の発症にはアレルギーが深く関与しており、最近は原因虫を媒介する昆虫の刺咬によるアレルギーとの説が有力である。<獣医学大辞典より抜粋>F110516

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