皮膚反射
皮膚受容器への刺激によって生ずる反射の総称。代表的な例として、腹壁反射・足底反射・ひっかき反射・立毛・乳汁排出などがある。一般には皮膚の求心性繊維には、他の屈筋反射と共通の反射を引き起こす線維と皮膚固有の反射を引き起こす線維とが知られている。固有の反射を起こすものは、ある筋を覆っている皮膚を刺激すると促通され、ほかの領域の皮膚を刺激すると抑制されることが知られている。また、この反射は、末梢の遠心性または求心性繊維がブロックされるかまたは錘体路の障害で消失する。病的反射として小指球反射・バビンスキー反射などがある。<獣医学大辞典より抜粋>F110517