小麦中のグルテンは粘性が高く、胃内で周囲の小麦粉を集め練り玉をつくります。この練り玉は胃排出されにくく、豚は食欲不振に陥ります。一方胃の中では、この練り玉が存在することにより胃液の分泌が起こります。練り玉は胃で消化されないため、代わりに胃壁が胃液に消化されるという機序が考えられています。ただし日本の飼料はトウモロコシを主体としているので、小麦による胃潰瘍は問題になっていません。小麦の含量がどの程度の割合まで許容されるのかについて明確な資料はありませんが、日本の飼料メーカーでは、粒度が細かくなりすぎないように注意すれば、10%程度までの小麦の配合であれば問題ないと判断しており、実際胃潰瘍の報告もありません。<豚病学より抜粋>YK-N090602

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