レンサ球菌

初期症状は発熱、食欲減退などがみられ、その後震え、平衡感覚喪失、運動失調などの神経症状が認められる。症状が進行すると眼球振盪、後弓反張、口唇・耳翼・筋肉の痙攣が観察される。神経症状の場合、脳脊髄液の混濁、髄液の強度の充血が観察され、関節炎の場合は関節腔内に線維素性化膿性液の貯留、滑膜嚢鞘と粘液嚢の肥厚などがみられ、心内膜炎の場合、心弁膜にカリフラワー様の疣状物の形成が認められる。予防は飼育管理を改善することによって効果が得られる。すなわち、密飼いを避け離乳豚舎の連続生産システムを止め、オールイン・オールアウト方式を採用する。また、豚舎内では適正な換気を心掛け、ストレスを与えないよう細心の注意を払う。本菌は熱に弱いので、一般的な畜舎消毒法である熱湯消毒は本病の蔓延防止に有効である。また、消毒薬に対する感受性も高いことから、一般的に用いる消毒薬で簡単に不活化することができる。<豚病学より抜粋>O-N100701

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