【SHEIN、Temu、AliExpress】子供用服・おもちゃから発がん性物質検出

3月28日、韓国ソウル市は調査の結果、中国の通販サイトSHEINやTemu,AliExpressで販売されている子供用服やおもちゃから、基準値を超える有害物質が検出されたことを発表しました。
デニムパンツのボタンからはフタル酸系可塑剤が基準値の157.4倍、乳児用繊維製品からは基準値超の鉛、カドミウムなどが検出されました。
韓国ソウル市は韓国の安全基準を満たさなかった不適合品について、販売サイトに対して販売中止の要請をおこないました。

 

鉛、カドミウムとは

鉛は、蒼白色の重金属です。環境省が公表する資料によると、鉛に係る動物実験の結果などから、国際がん研究機関による発がん性評価では、「人に対して発がん性がある可能性がある」とされています。
カドミウムは、鉱物中や土壌中などに天然に存在する重金属で、人に対して発がん性がある物質です。
長期間にわたり体内に取り入れられることにより、腎臓、肺、肝臓に障害を生じさせることで知られています。特にカルシウム代謝を阻害し、栄養不足等の要因と合わさり骨粗鬆症、骨軟化症を発症させる可能性が指摘されています。

 

下記コラムもあわせてご覧ください。
あきたこまちのカドミウム汚染:基準値超えの原因と対策、カドミウム低吸収の「あきたこまちR」とは?

 

フタル酸系可塑剤とは

フタル酸系可塑剤とは、フタル酸エステルを可塑剤として使用したもののを指します。
フタル酸エステルはプラスチックに柔軟性を与えたり、加工しやすくするための可塑剤として使用されており、生殖機能に悪影響を与え、不妊や早産をもたらすほか、発がん性があるとされています。
また、フタル酸エステルは、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)であり、生物の体内に入ることで、本来のホルモンの働きを邪魔し、異常を引きおこします。

 

有害物質検査はこちら

中国通販サイトSHEINやTemu,AliExpressなどをめぐっては、これまでにも発がん性物質等の有害物質が商品から検出される事例が相次いでいます。
当サイトで販売される商品に危険性があることを十分に理解したうえで、購入を検討するよう心がけることが重要です。

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