糸引きあめ 製造終了 「フルーツ引」など製造の国内メーカー廃業

「糸引きあめ」と聞き、懐かしく感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
糸引きあめは、かつての駄菓子屋の定番商品でした。
1回10円程度で、束ねてあるタコ糸の先についている飴を糸を引っ張って選びます。
飴の大きさは数種類あり、当たりは大玉の飴になります。

 

itohikiame

 

そんな「糸引きあめ」の国内唯一のメーカー(愛知県豊橋市)が、原料の高騰や工場の老朽化などにより、5月末で廃業となりました。
廃業となった当メーカーは、「フルーツ引」「シャンペンサイダー」「コーラ糸引」の3種類の製品を販売していました。

 

《食品検査会社による「飴」に関する豆知識》

飴は、微生物が増殖しにくい食品といわれています。
そこには【水分活性値】という指標が大きく関係しています。
水分活性値の最大値が1.00であり、数値が低い食品ほど微生物が増殖しにくいとされます。
 
生肉、鮮魚、野菜、果物などの水分活性値は0.98以上で、ほとんどすべての微生物が増殖します。
また、パン、ソーセージなども水分活性値が0.93~0.98で、腸内細菌科の細菌、乳酸菌等が増殖します。
一方で、飴(キャンディー)、ヌードル、ビスケット、粉乳、はちみつなどは、水分活性値が0.60以下であり微生物は増殖しにくいとされています。
このように、飴(キャンディー)は、水分活性値が0.60以下と他の食品と比べて低く、微生物が増殖しにくい食品です。
※上記は一般的な事例であり、商品により値が前後する可能性があります。
 
▽水分活性について詳しく知りたい方はこちら▽
▶細菌の増殖と環境〜水分編〜
 

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