2023/08/02一次包虫症包虫と呼ばれるエキノコックス属条虫の幼虫が中間宿主に寄生して起こる疾患を包虫症といい、特に虫卵の感染による原発性の場合を一次包虫症と呼ぶ。主な寄生部位が肝臓、肺であるので、宿主は重篤な症状を呈することが多い。単包虫症は世界的に家畜やヒトに発生し、多包虫症は北方域ではヒトにも発生する。終宿主の犬、猫、狐などと保虫宿主としての野ネズミ類などは疫学上重要である。<獣医学大辞典より抜粋>n090213