食中毒

エルシニア属菌はサルモネラ属、シゲラ属、大腸菌属と同じ腸内細菌科に属しています。エルシニア属は1類感染症(学校保険法第一種伝染病)であるペスト菌を中心とした菌群でペスト菌の他に食中毒の起因菌である「エルシニア・エンテロコリチカ」や急性胃腸炎症状を起こす「エルシニア・シュードツベクローシス」などの数菌種が属しています。エルシニア菌は、動物奇生性のグラム陰性球桿菌でブタ、ウシ、ヒツジなどの哺乳類やカエル、魚類などから検出されますが鳥類からは検出されません。診断結果は今のところ簡単には調べられませんが、血液を調べ発症3~4週間後に03あるいは09抗原に対する抗体が、128倍以上または、ペア血清で、2管以上の上昇で感染がうたがわれます。治療法は自然治癒傾向が高いので食事制限をし、水分を多めに取る以外は、特別な治療は必要ありませんが、ときに重症化するのでこの場合は、抗生剤を使用します。(T100427)

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