豚赤痢(Bra-hyo)
豚赤痢とは
■病名:豚赤痢
■病原体:Brachyspira hyodysenteriae
疫学・症状:
- (1)常在化し、集団的に発生する。
- 粘血下痢便の排泄、時に灰黄色軟便・下痢便。
- (3)削痩と脱水
剖検:
- (1)大腸壁と腸管膜の充血及び水腫
- (2)大腸粘膜表面の血液を混じた粘液の増量
病理組織検査:
- (1)大腸粘膜の強い充出血
- (2)大腸粘膜への滲出液・粘液の付着
診断:
- (1)新鮮糞便または大腸粘膜乳剤を用いて血液寒天培養する
- (2)37℃で4〜6日間嫌気培養を行いβ溶血を認める。
- (3)直接、暗視野にて観察し、スピロヘータを確認する。
予防・治療:
- (1)感受性抗生物質による治療
- (2)部外者の立ち入り禁止
- (3)資材の持ち込み時は消毒の徹底
類症鑑別:
豚壊死性腸炎、増殖性腸炎、胃潰瘍、伝染性胃腸炎、豚サルモネラ症