鶏脳脊髄炎 (AE)
鶏脳脊髄炎とは
■病名:鶏脳脊髄炎(AE)
■病原体:Avian Encephalomyelitis virus:AE
疫学・症状:
- (1)初生~3週齢時頃に好発する。
- (2)同一ふ化場由来のひなに発症する。
- (3)二峰性の発生がみられる。
- (4)幼雛では歩行異状、脚麻痺、頭頸部の振戦
- (5)産卵鶏はV字型の産卵低下
- (6)ふ化率の低下
伝搬:
- (1)排泄された糞便から、鶏舎、飼料、飲水、ヒトなどにより広がる(経口感染)。
剖検:
- (1)病的変化に乏しい。
病理組織検査:
- (1)中枢神経の囲管性細胞浸潤、グリア細胞増殖
- (2)中脳、脳橋、延髄、脊髄の大型神経細胞の中心性虎斑融解を主徴とする非化膿性脳脊髄炎
診断:
- (1)PCR検査;脳材料
- (2)発育鶏卵(YS接種)
- (3)寒天ゲル内沈降反応
- (4)ELISA
予防・治療:
- (1)発病したヒナでは治療法ない。
- (2)生ワクチン接種
- (3)本病が10日齢以内で発生した場合、種卵のふ化を3~4週間中止する。
- (4)部外者の立ち入り禁止
- (5)資材の持ち込み時は消毒の徹底
類症鑑別:
鶏脳軟化症、ニューカッスル病、産卵低下症候群-1976、鶏アスペルギルス症、伝染性気管支炎、伝染性喉頭気管炎、鳥インフルエンザ