肥料分析に欠かせない項目は窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)です。
栽培する作物により必要とする栄養源の割合が異なりますので、使用する肥料の栄養素の割合は知っておく必要があります。
肥料登録においては各自治体や肥料の種類により測定項目が多少異なりますが有機質肥料の場合は必ず必要となります。
リサイクルによる循環型農業では多様な原料から有機質肥料が製造されます。
肥料は野菜や果物等の栄養源となり吸収されることから、栄養素だけでなく、重金属等の危害要因の測定も必要です。
特殊肥料のうち豚糞原料のものは銅が多く含まれ、鶏糞原料等でも亜鉛が多く含まれることがあり、これらの表示が義務付けられています。
(農水省告示:豚糞肥料では銅300mg/kg未満であること、豚糞あるいは鶏糞肥料では亜鉛900mg/kg未満であることが示されています。)
肥料成分は現物表示と乾物表示があります。乾物表示の場合は水分が必須項目となります。
また、分析の性質上、風乾作業(自然乾燥工程)がありますので、通常の分析よりも時間がかかります。
検体必要量は約1kgです。
料金表に掲載の無い項目をご要望の場合はご相談ください。