【コラム】芽胞形成菌と食中毒の関係について
食中毒は夏の時期に発生が多いというイメージを持っている方もいるかもしれませんが、涼しくなってきた秋の時期でも注意する必要があります。
今回は、食中毒を引き起こす原因菌の1つである「芽胞形成菌」についてお話ししたいと思います。
芽胞とは
一部の細菌が形成する細胞構造のことで、芽胞殻、皮層、芯部で構成されています。芽胞は熱、低温、乾燥、紫外線、化学薬品等に対して極めて高い抵抗性を示すため、多くの食中毒菌に有効である煮沸やアルコール消毒などでは不活化することができません。