【コラム】下痢・腹痛はカンピロバクター?食中毒の疑いと思ったら

カンピロバクター属菌とは

微好気性のグラム陰性桿菌で、牛や鶏といった家畜に加え、野生動物など多くの生物が保菌しています。現在までに十数種の菌種が知られており、このうちカンピロバクター・ジェジュニ (Campylobacter jejuni ) 及びカンピロバクター・コリ(Campylobacter coli )が厚生労働省により食中毒菌に指定されています。通常の大気下では死滅しやすく、乾燥に弱いという特徴がありますが、数百個程度と比較的少ない菌量でヒトへの感染が成立するため、注意が必要です。わが国では、近年発生している細菌性食中毒の中で最も発生件数が多く、また季節を問わず一年を通して食中毒が発生しています。
 

原因食品

主に鶏肉の生食や加熱不十分の鶏肉関連食品などが原因食品として疑われることが多く、鶏肉を汚染源として調理者の手指や調理器具を介して二次汚染された食品が原因と疑われる事例も発生しています。また、殺菌不十分の井戸水や湧水等を感染源とする水系感染事例も報告されています。
 

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