【コラム】定量分析の実際①|機械にかけるだけで分析値が得られる訳じゃない。

はじめに

みなさまが食品や生体試料中の特定の成分の濃度を知りたいとき、弊社のような検査機関は定量分析を行い、含まれる濃度を決定して検査結果としてお届けします。
「分析」と聞くと、機械のボタンを押せば自動的に結果が得られるようなイメージを持たれるかもしれません。ですが、より正確な分析値をお届けするためには、意外と多くの地道な過程があります。いつもみなさまご利用いただいている定量分析がどのように成り立っているのか、4つのテーマでご紹介いたします。
 
第1回は、機器の管理についてです。
定量分析をするためには、数値を取り扱うための機器を多く使用しますが、それらは適切な状態で可能な限り一定に運用される必要があります。試料の採取から目的物質の測定までの一連の作業について、それに使用する機器の状態が不明であれば、不確定な要素を増やすことになりますので、気づかないうちに誤差が多くなるなんてこともあります。そのため私たちは点検を日常的に行い、一定の水準を維持しております。
 

①秤量の機器

 

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