【PFAS】和歌山県内の水道水 目標値下回る
11月29日、和歌山県は発がん性が指摘されるPFAS(有機フッ素化合物)について、2020年度から2024年9月末までの県内水道の検査結果を公表し、検査箇所すべてにおいて、国の暫定目標値を下回ったとしました。
国内の飲用水のPFAS含有量の暫定目標値は、代表物質とされるPFOSおよびPFOAの合算値で、1Lあたり50ナノグラムとされています。
県によると、検査は各事業者の任意でおこなわれ、県内の上水道、簡易上水道など79事業者中、5年間で1度でも検査をおこなったのは57事業者であったとのことです。
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PFASとは
有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(ピーファス)」と呼び、多種類の物質があるとされています。
PFAS(ピーファス)の中でも、PFOS(ピーフォス)(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ピーフォア)(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されています。
PFASによる人体への影響
人においてはコレステロール値の上昇や発がん、免疫系統と関連が報告されています。しかし、どのくらい入ると影響が出るのかは解明されておりません。
国際がん研究機関(IARC)では、PFOA(ピーフォア)を「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」、PFOS(ピーフォス)を「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」と評価しています。
分解されにくく、蓄積されやすい性質から人体に入ることで、体内に長期に渡り残留し、健康リスクを引き起こす可能性があることからも調査が進められています。
上記より、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めている段階です。
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