パスツレラ
型特異的な莢膜及び菌体抗原を有し、莢膜抗原はABDEFの5種の型に分類され、菌体抗原は16種の型に分けられる。病原性は菌株によって異なり、有莢膜株は通常強い病原性を示し、無莢膜株のそれは弱い。豚由来株の莢膜の厚さの違いはA型の株では厚く、D型の株では比較的薄い。A型株のコロニーは水様性のムコイド状を示す。透過斜光を当てて弱拡大で鏡検すると、橙、桃、灰白色と輝度iridescenceが弱い。D型株のコロニーは比較的小さくて、橙色の強いiridescent typeの集落を形成することが多い。B及びE型株のコロニーは小さくて、鮮やかな蛍光色の強いiridescent typeである。判別方法はA型:ヒアルロニダーゼ処理による脱莢膜試験。D型:アクリフラビンによる綿状物形成試験。<豚病学より抜粋>O-N100108