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食環研コラム

豚インフルエンザ(IF)

豚インフルエンザ(IF)

豚インフルエンザはインフルエンザウイルスの感染によって起こる伝染性呼吸器病である。
インフルエンザウイルスは内部の核蛋白の抗原構造によりA,B,Cの三種類に型別され、A型は更に表面蛋白のHとNの抗原性の組み合せにより多種類の亜型に分類される。
豚はA型ウイルスのみの感染で、日本では二種類の亜型のA型ウイルスが分離されている。
一つはいわゆる香港型(H3N2)といわれ、もう一つはブタ型と呼ばれている(H1N1)。
豚での発症時期がヒトインフルエンザの流行期に重なることから既に、ヒトインフルエンザとの関連性が指摘されている。

症状:

発病の最初の兆候は元気消失と食欲不振にみられ、、同時に40℃以上の発熱を伴う。
初め一部の豚に見られた症状は1〜2日で全豚房に広がる。次いで発咳が現れ、軽度の場合でも鼻汁流出が認められる。症状の重いものでは食欲廃絶し、衰弱し て横たわるものや激しい咳のため犬座姿勢で全身呼吸するものもみられる。
症状は最初の3〜4日間が重く、一週間程度で回復する。
細菌などの二次感染の有無により症状の程度に差があるが、通常予後は良好で、死亡率は低い。

診 断:

赤血球凝集抑制反応(HI反応)・発育鶏卵を用いたウイルス分離・PCR法による遺伝子診断

予 防:

ワクチンが販売されている。

類似疾患:

豚マイコプラズマ・豚胸膜肺炎・ヘモフィルス、パラスイス感染症・豚パスツレラ症・萎縮性鼻炎・トキソプラズマ症・豚肺虫症

剖 検:

咽頭気管及び気管支の粘膜の充血、粘液の貯留・肺の前葉、中葉に紫赤色、肝変化・肺門リンパ節の水腫性腫脹

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