鶏白血病 (LL)
鶏白血病とは
■病名:鶏白血病(LL)
■病原体:Avian leukosis virus :ALV
疫学・症状:
- (1)16週齢以降に散発的かつ継続的に発生する(5~7ヶ月齢に多発)。
- (2)特徴的な症状を示さず衰弱、死亡する。
- (3)同一種鶏由来群に多発する。
- (4)伝搬する傾向は見られない。
- (5)異常鶏は回復しない。
- (6)肝、F嚢の腫大(リンパ性白血病)
- (7)顔面にコブ(粘膜腫)
- (8)血イボ(血管腫)
- (9)内蔵腫瘍
剖検:
- (1)肝の白色壊死巣を伴った腫大(特徴的)
- (2)脾、腎、胸腺、卵巣、F嚢の腫瘍
病理組織検査:
- (1)腫瘍細胞は均一な大型リンパ芽球
- (2)腫瘍病巣と実質の境界は明瞭である
診断:
- (1)PCR検査
- (2)野外の鶏はLLに感染している。しかし、感染してもすべてが発症するわけではないのでLLの分離や抗体検査などの病原学的検査は疾病診断にならない。
予防・治療:
- (1)部外者の立ち入り禁止
- (2)資材の持ち込み時は消毒の徹底
類症鑑別:
- (1)マレック病
- (2)細網内皮症