口蹄疫(F&M)
口蹄疫(こうていえき) とは?
■病名:口蹄疫
■病原体:口蹄疫ウイルス
口蹄疫ウイルス/7種類のタイプ(血清型)と同種型内にも多数のサブタイプ(亜種)があり、きわめて抗原型は多様である。
疫学・症状
- (1)偶蹄類に感染する(牛・水牛・豚・緬羊・山羊等)
- (2)潜伏期間は5〜14日
- (3)伝搬が極めて早い
- (4)幼若な豚、牛では死亡することがあるが、一般的に死亡率は低い。
- (5)風によって広範囲に伝搬する。
- (6)発熱、流涎、一般症状の悪化
- (7)舌、唇、歯根部、蹄部、鼻腔、乳頭、膣の粘膜の充血、水泡、爛斑
- (8)跛行
- (9)流産
- (10)泌乳量減少
- (11)幼獣の死亡
診断
口蹄疫は国際的な重要疾病であるため、診断材料の採取、輸送および診断方法はOIEにより標準化されています。
疑われる症状が確認されましたら、速やかに獣医師または家畜保健所に相談してください。
- (1)ウイルス分離(BHK21細胞)、CFテスト、ELISAなど
- (2)PCRによる同定
予防・治療
- (1) ワクチンによる予防(開発され、備蓄はあるが許可がないと使用はできない)
- (2) ワクチン(タイプ、サブタイプの異なるウイルスには効果が期待できない)
- (3) 部外者の立ち入り禁止
- (4) 資材の持ち込み時は消毒の徹底
- (5) 発生国への渡航は注意する。
類症鑑別
水泡性口炎、豚水泡病、豚水泡診、牛ウイルス性下痢・粘膜病、牛丘疹性口炎、牛疫、羊痘、悪性カタル熱、ブルータングなど