
検査内容
近年、畜水産分野において薬剤耐性菌対策が活発化しており、平成28年4月、国をあげた薬剤耐性対策
アクションプランが決定されました。
水産分野では、「水産用医薬品の使用に関する記録及び水産用抗菌剤の取扱について(平成29年4月3日付
消費・安全局長通知)」が通知され、平成30年1月1日から、水産用抗菌剤を使用する際の獣医師、
薬事監視員、魚類防疫員等の専門家による指導体制が強化され、より抗菌性物質の適正かつ有効な使用が
重要視されます。
このような状況で、魚類の細菌分離及び同定、薬剤感受性試験を実施することは、本当に必要な時のみ
抗菌性物質を使用する上で非常に有効です。
検査の特徴
細菌検査
解剖所見を観察し、よく問題となる海水魚の細菌疾病について菌分離及び同定を実施します。
薬剤感受性試験
細菌検査で分離された細菌について、水産分野で使用される薬剤の感受性試験を実施します。
コイヘルペスウイルス(KHV)病
解剖所見を観察し、遺伝子検査を実施します。
検査のメリット
必要な抗菌性物質を選択することができるため、また不要な抗菌性物質の使用を防ぐことができるため、コストの無駄を減らせます。
薬剤耐性菌の増殖を抑えることができます。
薬剤耐性菌が水産物を介して人へ伝播することを防ぐことができます。
このような時にご利用ください
有効な抗菌性物質を選択したい場合
現在抗菌性物質を使用しているが改善が見られない場合
治療による改善がみられるが、事故が後を絶たない場合