【ふるさと納税】返礼品 産地偽装に要注意!
ふるさと納税とは
ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付をし、そのお礼として返礼品を受け取り、寄付した金額に応じて一定条件のもと所得税の一部が還付、住民税の一部が控除されるといったお得な制度です。
2024年のふるさと納税は、2024年12月31日までに寄付をおこなう必要があります。
また、総務省は2025年10月より、ポイントを付与するサイトを通じて自治体が寄付を募ることを禁止するとしました。
返礼品の「産地偽装」に注意!
寄付したお礼として受け取ることができる「返礼品」、2024年はホタテやお米、ティッシュやトイレットペーパーなどが特に人気があったようです。
そんな返礼品ですが、過去には産地が偽装されていたという事例が多数確認されています。



黒豚 他県産豚肉や黒豚を「鹿児島県産黒豚」と偽装
宮崎県の業者が、鹿児島県志布志市の返礼品として出荷した黒豚を、他県産の豚肉や黒豚であったにも関わらず、「鹿児島県産黒豚」と産地を偽装していました。
対象となった返礼品を受け取った寄付者は501人で、寄付金額は約2430万円にのぼるとされています。
鶏肉 ブラジル産やタイ産を「宮崎県産」と偽装
宮崎県都城市に工場を置く食肉加工業者が、同市の返礼品として出荷した鶏肉を、ブラジル産やタイ産であったにも関わらず、「宮崎県産」と産地を偽装していました。
およそ7か月間で出荷された鶏肉、約144トンが産地偽装されていました。
市は発覚後、業者に対して委託料相当額約1億8000万円の返還を求め、それに対し業者が全額返還を拒否するなど対立しました。
牛肉 他県産を「佐賀県産」と偽装
福岡県久留米市の食肉卸・加工業者が、返礼品として出荷した一部の牛肉を、熊本県産や宮崎県産、鹿児島県産であったにも関わらず、「佐賀県産」と産地を偽装していました。
出荷業者は、佐賀県産牛肉の仕入れが間に合わず、受注した量を確保できなかったことから、産地を偽装して出荷したとしています。
シャインマスカット 他県産が混ざるも「九州産」と偽装
佐賀県内の業者が、佐賀県上峰町の返礼品として出荷したシャインマスカットを、長野県や岡山県で生産したものが含まれていたにも関わらず、「九州産」と産地を偽装していました。
混ぜられていた長野県産や岡山県産のシャインマスカットは、全体の1割弱にあたる約4.8トンであったとされています。
出荷業者は数量不足から、混ぜて出荷したとしています。
シャインマスカット 他県産を「市内産」と偽装
長崎県諫早市の業者が返礼品として出荷したシャインマスカットを、そのほとんどが福岡県、佐賀県、熊本県などの県外産であったにも関わらず、「市内産」と産地を偽装していました。
およそ2年間で出荷されたシャインマスカット、約27トンが産地偽装されていました。