【PFAS】PFOS及びPFOAの検査方法
はじめに
水道水のPFOS及びPFOAの検査方法につきまして現在は、水質管理目標設定項目の検査方法:「平成15年10月10日付け健水発第1010001号」(最終改正 令和7年3月26日)_ 目標 31 ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)固相抽出―液体クロマトグラフ―質量分析法となっております。
今回のコラムではPFOS及びPFOAの検査方法について、簡単にご説明させていただきます。
検査方法の概要
⑴試料の採取及び保存
精製水及びアセトンで洗浄したガラス又はポリプロピレン容器に採取し、満水にして密栓し、速やかに試験する。速やかに試験できない場合は、冷蔵保存します。
⑵前処理方法の概要
検査概要は下記となっております。
PFASは様々な材料に使われていたという経緯から、分析装置や前処理用の器材などから検出されてしまうことがあります。従いまして空試験として精製水を一定量採り同様に操作して試験溶液中のPFOS、PFOAの濃度を求め、検量線の濃度範囲の下限値を下回ることを確認することとされております。
⑶分析の概要
上記(2)で得られた試験溶液を液体クロマトグラフ―質量分析計に注入し、それぞれの対象物質(PFOSお及びPFOA)と内部標準物質のモニターイオンのピーク面積の比を求め、検水中のそれぞれの対象物質の濃度を算定します。
なお、PFOS及びPFOAはそれぞれ直鎖と分岐鎖の異性体のピークが存在するため面積を合わせて濃度を算定し、更にPFOS及びPFOAそれぞれの濃度を合計する。とされています。
(例)PFOSの直鎖と分鎖の例
次回、PFASについて~弊社でのコンタミネーション対策~
についてご説明させていただきます。
弊社では飲料水及び河川水等のPFOS及びPFOA検査を行っております。お気軽にお問い合わせください。
PFAS検査・分析・費用について(有機フッ素系化合物) | 食環境衛生研究所
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