スポンジにアスベスト?

見た目はスポンジのようですが、アスベスト含有率がとても高い石綿発泡体という建材があります。下の写真は、除去・交換予定の目地材下に付着していました。目視では、劣化したスポンジのようにしか見えませんが、分析してみるとアスベスト(クリソタイル)の含有率がとても高いことがわかります。
 
偏光顕微鏡写真(クリソタイル)
偏光顕微鏡写真(クリソタイル)
 
実体顕微鏡写真
実体顕微鏡写真
 
石綿発泡体についての情報は下記の通りです。
 

建材名

(一般名) 石綿発泡体
(通 称) リトフレックス
 

規格等

  • 不燃(個)第1239 号
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    製造期間

  • 製造開始は、1973 年である。
  • 製造終了は、2001 年である。
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    建材の特徴

    〇性質、寸法、形状など

  • 板状のスポンジで色はベージュとグレー。
  • ガラスクロスやアルミ箔を貼ったものもある。
  • 軽量で弾力・柔軟性、低発じん性、不燃性、耐熱性、断熱性、吸音性、耐振性、撥水性、加工・施工性が高い。
  • カサ密度は0.3kg/㎥~0.5kg/㎥。
  • 使用されている石綿の種類はクリソタイル石綿で、石綿の含有率は70~90%と高い。
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    〇主な施工部位、使われ方など

  • 建築材料としてはビル外壁の耐火目地材に使用される。
  • 建築材料として耐火目地材の用途以外に使われていたケースは少ない。
  • 建築材料としては特定客先1 社を除き1993 年に販売終了、特定客先に関しては2001 年に販売終了。
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    >>「石綿発泡体(PDF)」はこちら
     

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