食料自給率
食料自給率について
食料自給率、これって知ってますか?。
通常、「我が国の食料自給率」として使用しているものは、カロリーベースの食料自給率(供給熱量総合食料自給率)です。
これは、食料が生命と健康の維持に欠くことのできない最も基礎的で重要な物資であることから、その基礎的な栄養価であるエネルギー(カロリー)が国産でどれくらい確保できているかという点に着目しているためです。
カロリーベースの食料自給率は、国民に供給されている食料の全熱量合計のうち、国産で賄われた熱量の割合を示したものです。
では、計算方法は?
国民1人1日当たりの国産熱量(1029kcal)/国民1人1日当たりの供給熱量(2588kcal)×100=40%
となります。
簡単に言うと、日本人が1日3食食事を取る場合、そのうちの2回は外国産ということです。
カロリーベースの食料自給率を見る上で注意を要するのが畜産物の取扱いです。
我が国において、畜産物は農業総生産額の25.8%(平成15年度現在)を占める重要な農業生産分野ですが、とうもろこし等の飼料により国内で育成された分については、厳密には自給とは言えません。
従って、畜産物については、国産であっても飼料を自給している部分しかカロリーベースの自給率には算入しないこととしています。
例えば、豚肉自体の品目別自給率は53%ですが、このうち自給飼料によって生産された豚肉の国産熱量は、豚の飼料自給率9.7%を乗じて算出されるため、結果的にカロリーベースの食料自給率の計算上用いる豚肉のカロリーベースの自給率は5%となります。
畜産物のカロリーベース自給率(平成15年度)
- 牛肉:品目別自給率(39)、飼料自給率(26.2)、カロリー自給率(10)
- 豚:品目別自給率(53)、飼料自給率(9.7)、カロリー自給率(5)
- 鶏:品目別自給率(67)、飼料自給率(9.7)、カロリー自給率(7)
- 鶏卵:品目別自給率(96)、飼料自給率(9.7)、カロリー自給率(9)
- 牛乳:品目別自給率(69)、飼料自給率(42.3)、カロリー自給率(29)
ちなみに日本の食料自給率は概ね40%といわれています。