サル痘とは?(症状と対策)

<サル痘(さるとう)とは?>
サル痘は中央アフリカから西アフリカにかけて流行しているサル痘ウイルスによる感染症です。日本国内では4類感染症に指定されています。ここ最近、サル痘流行国への海外渡航歴のないサル痘患者がヨーロッパ、アメリカ等で報告されていることで注目されている感染症です。

<サル痘の感染経路>
サル痘はサルやげっ歯類、ウサギなどウイルスを保有する動物との接触により感染します。
また、人から人に感染することもあり主に接触感染、飛沫感染すると報告されています。

<サル痘の症状>
特徴的な症状としては発疹が出現することです。発疹は顔面や手足に多く出現し、徐々に隆起して水疱、膿疱、痂皮となります。
診断としては、主に水疱や膿疱の内容液や蓋、あるいは組織を用いてPCR検査で遺伝子を検出することができます。ワクチンがありませんので予防できませんし、治療薬もありません。

<サル痘の対策>
天然痘ワクチンを接種した経験のある人は約85%が予防できるとされています。
天然痘は日本において1955年に根絶され、1980年にはWHOが根絶宣言をしたため現在世界でワクチン接種している者はいません。しかし、1980年以前に生まれた人は天然痘ワクチンを接種していますので、ある程度の予防が可能です。
ワクチンを接種していない方に関しては、流行地では感受性のある動物や感染者との接触を避けることが大切です。

youtube