アスベスト 煙突石綿断熱材とセメント円筒の違い

煙突材のアスベストについて、お客様から建材レベル(石綿含有煙突断熱材【レベル2】と石綿含有セメント円筒【レベル3】の違い)についてのお問い合わせが多くありますので、以下を参考にしていただければ幸いです。

 

石綿含有煙突断熱材(石綿含有断熱材【レベル2】に分類)

  • 飛散性が高く、【レベル2】の建材に分類される。
  • 断熱層があるため、管に厚みがあることが多い。
  • 主に煙突の断熱目的のために使用されている。
  • 石綿セメント円筒と違い、雑排水管として使用できない。

 
≪石綿含有煙突断熱材 実体顕微鏡写真≫
石綿含有煙突断熱材 実体顕微鏡写真
上記写真の検体では

  • 断熱材にアモサイト含有
  • ライナーにクリソタイル含有

※ライナーは成型板に該当するので【レベル3】建材

 

石綿含有セメント円筒(石綿含有成型板【レベル3】に分類)

  • 基本的に石綿含有スレートと同材質。
  • 飛散性が低く、【レベル3】の建材に分類される。
  • 断熱層がなく、管の厚みが比較的薄い。
  • 管そのものに石綿が練り込まれている。
  • 主に換気用円筒材、煙突、雑排水管などに利用されている。

 
≪石綿含有セメント円筒 実体顕微鏡写真≫
石綿含有セメント円筒 実体顕微鏡写真

上記写真の検体ではクリソタイル含有
 

解体工事の際は要注意

建材レベルによって、解体工事の際に必要な対策が異なります。必要な対策が行われずに解体工事が行われると、石綿が周囲に飛散し健康被害の恐れがあるため、現場での慎重な判断や徹底した対策が必要になります。
解体工事を行う前には、必ず事前調査を行うようにしましょう。
 

アスベスト事前調査
 
参考文献
石綿含有保温材等の使用状況調査(特定調査)における煙突用断熱材使用煙突状況調査票(様式2、様式3)の再確認事項について|文部省

 
アスベスト検査ページ

 
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