アルベンダゾール検査開始しました!|残留動物用医薬品検査
動物用医薬品個別検査でご依頼の多い、アルベンダゾールの一般検査を開始しました。
今回と次回の2回にわたり、アルベンダゾールについての紹介をしていきたいと思います。
今回は、「アルベンダゾールがどんな成分でどのような用途で使用されているか」と「アルベンダゾールの分析方法」をご紹介します。
アルベンダゾールとは
品目名 | アルベンダゾール[ Albendazole ] |
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用途 | 寄生虫駆除剤 ベンズイミダゾール系の寄生虫駆除剤です。線虫細胞内のチューブリンに強く結合することで、特に線虫の腸管細胞が影響を受けて吸収機能を喪失させることにより、餓死に至らせ駆虫効果を示すと考えられています。 国内では、動物用医薬品としてすずき目魚類に使用されています。 海外では、動物用医薬品として駆虫剤が牛や羊に使用されています。また、アルベンダゾールと同じ経路で代謝される動物用医薬品に、アルベンダゾールスルホキシド及びネトビミンがあります。 国内外において、ヒト用医薬品として使用されています。 |
構造式・物性
〈構造式〉
分析方法
試料に塩酸を加えて加熱し、アルベンダゾールとその代謝物を2アミノアルベンダゾールスルホンに加水分解後、酢酸エチル及びn-ヘキサン(1:1)で洗浄し、アセトニトリルで抽出を行う。この抽出液を用いてスルホン酸塩修飾ジビニルベンゼン-N-ビニルピロリドン共重合体ミニカラムで精製した後、LC/MS/MSで定量及び確認する方法である。
参考文献
以上、アルベンダゾールに関してのご紹介でした。
次回は、「残留基準値」「一日摂取許容量(ADI)」についてご紹介します。
食環境衛生研究所ではアルベンダゾールの残留動物用医薬品検査を承っております。
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