犬の散歩は虫除けスプレーや服着用でマダニ対策を!SFTSは犬から人へも
愛犬との散歩は、飼い主にとってかけがえのない時間ですよね。
しかし、その楽しい時間には、私たちの目には見えにくい、思わぬ危険が潜んでいることをご存知でしょうか?
それは近頃、感染が多数報告されているマダニを介して感染するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)です。
目次
マダニはどこにいる
マダニは主に森林や草地に生息します。
公園や河川敷、庭などに隠れているため、犬の散歩やレジャーの際に犬に寄生する可能性があります。
また、散歩中に飼い主の服や靴などに付着して室内に持ち込まれ、犬に寄生する場合もあります。
犬がSFTSに感染すると
犬がSFTSウイルスをもつマダニに噛まれ、吸血されることでSFTSに感染します。
犬がSFTSに感染すると、発熱や消化器症状などの症状があらわれ、重症化すると最悪の場合、死に至るケースがあります。
また、SFTSに感染した犬と接触することで、人にも感染する危険性があります。
SFTSに感染した際の致死率は極めて高く、ヒトでは30%程度、犬ではさらに高い40%程度とされています。
◎犬に寄生したマダニは、動物病院で「マダニとりピンセット」で取り除きます。
マダニとりピンセットでのマダニの取り方
①先端部で吸血しているマダニの口器を挟む
②しっかりと閉じた状態でマダニを引き抜く
マダニから愛犬を守るために
マダニから愛犬を守るために、散歩の際は下記に注意しましょう。
<散歩に行く前>
・散歩の場所を選ぶ際、マダニが生息しやすい公園や河川敷、庭などの草地を避ける
・マダニを忌避できる犬用の虫除けスプレーを使用する
・犬用の服を着用させ、マダニが直接皮膚に付着するのを防ぐ
<散歩から帰ってきたら>
・ブラッシングなどで、マダニがついていないか全身をチェックする
・もしもマダニがついていたら、直ちに動物病院へ連れていく
※マダニがついているのを見つけても、自分で無理にとろうせず、動物病院へ連れていきましょう。
マダニ産卵の様子
SFTSウイルスを媒介するマダニの一種に「フタトゲチマダニ」がいます。
メスのマダニは、人や動物に寄生して血を十分に吸うと産卵をおこないます。
産卵をおこなう飽血したマダニは10~20mm程度にまで大きくなっています。
以下は産卵の様子です。
SFTS検査
弊社では動物病院様より犬や猫のSFTS検査を受け付けております。
まずはダニ予防が大切ですが、もしペットにダニがついてしまった、疑わしい症状がみられるなど、SFTS検査の実施をご検討の場合は是非お問い合わせください。
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