【異物検査】アカボシゴマダラ-虫の同定トレーニング94
※こちらのコラムには虫の写真があります。苦手な方はブラウザバックをおすすめします。
会社の近くで虫が採取できたので、前回に引き続き同定を行っていきたいと思います。
今回、同定してみた虫はこちら▼
チョウ目タテハチョウ科のアカボシゴマダラと考えられます。
アカボシゴマダラは日本国内では奄美大島にしか生息していませんでしたが、1995年ごろから埼玉県などで確認されるようになりました。
現在、奄美大島の個体群以外は特定外来生物に指定されています。
幼虫はエノキの葉を食べて成長するため、エノキが生えている地域で繁殖するものと考えられます。
特定外来生物はごく一部の例外を除き、生きたままの運搬や飼育が禁止されています。
今回は会社の敷地内で死んでいる個体を発見できたので問題ありませんが、普段見かけない虫を捕獲する場合は注意が必要です。
アカボシゴマダラが異物として混入する可能性は低いと考えられますが、野菜類を食害する外来種が国内で繁殖してしまった場合、食品に異物として混入する可能性は十分考えられます。
今後は外来種についても知見を深めていき、お客様のお力になれるよう努力を続けていきます。
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