【PFAS】弊社でのコンタミネーション対策
はじめに
PFASは様々な材料に使われていたという経緯から、分析装置や前処理用の器材などから検出されてしまうことがあります。
 通常の汚染対策に加えて、追加の対応が必要になるため弊社での対策をご紹介します。
  
コンタミネーション対策について
⑴ ディレイカラムを導入
LC部でディレイカラムを導入し、分析対象である試料由来のPFASと、分析装置からのコンタミネーションに起因するPFASを分離しております。これにより、正確な定性および定量が可能となり、信頼性の高い分析結果が得られます。
  
⑵ 試薬の調製過程
PFAS分析においては、各種試薬の調製過程もまた、汚染源となり得ることから、分析精度を確保するためには、それらの調製に際しても厳密な注意が必要とされており、洗浄や器具管理を徹底しております。
  
⑶ 窒素ガス吹付時
PFASの高感度分析を行う際には、窒素ガス吹付時にも窒素精製管を使用することで、分析環境汚染の低減につながり、より信頼性の高いデータ取得が可能となります。
  
 
  
⑷ バイアルについて
各種試薬の調製過程が汚染源となり得ることをご説明しましたが、バイアルについても同様に汚染源となる可能性があります。
 一番上のクロマトグラムは水質の要監視項目を含む10項目のクロマトグラムとなります。
 弊社でLCMSMS測定時に使用している不活性PPバイアルで、PFAS分析を行いBL水を分析いたしました。弊社では不活性のバイアルで様々な分析に使用しておりますが、PFAS分析の際にはPFBSについてコンタミネーションが確認され、大きなピークが認められました。
 一般的に不活性バイアルは幅広い分析に利用可能ですが、PFAS分析においては適用できないケースも認められます。そのため、PFAS分析を実施する際には、バイアルの適合性を事前に確認することが重要です。
  
 
  
 弊社では飲料水及び河川水等のPFOS及びPFOA検査を行っております。お気軽にお問い合わせください。
  
 
  
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