今では、当たり前となったマスク着用...と言うよりもマスク着用が義務化されているといっても過言ではない状況です。でも、私自身マスクの着用でウイルスから身を守るなんて事は全然期待しておらず、飛沫の拡散を軽減する、エチケット的な意味合いと思っておりました。
しかし、先日興味深い研究結果が発表されました。
東京大学医科学研究所感染・免疫部門ウイルス感染分野の河岡義裕教授らの研究グループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の空気伝播におけるマスクの防御効果を発表。その結果、「布マスク」を着用する事でウイルスの吸い込み量がマスクなしと比べて60~80%に抑えられ、「不織布マスク」では50%に抑えられ、
「N95マスク」となると10~20%まで抑えられる事がわかりました。
個人的には数%程度...と踏んでおりましたが意外な結果でした。
もちろん、適正な着用や距離などのファクターにも影響しますので「ソーシャルディスタンス」や「手指の消毒や手洗い」も併せて励行しなければなりません。
新型コロナウイルスの対策を徹底しているからか、今シーズンのインフルエンザは静かな幕開けとなっているようです。
「出来る事を継続する事」がバイオセキュリティーの本質です。
発表論文
雑誌名:mSphere(10月21日オンライン版)
論文タイトル:Effectiveness of face masks in preventing airborne transmission of SARS-CoV-2
著者:Hiroshi Ueki, Yuri Furusawa, Kiyoko Iwatsuki-Horimoto, Masaki Imai, Hiroki Kabata, Hidekazu Nishimura, and Yoshihiro Kawaoka*
DOI:10.1128/mSphere.00637-20
https://msphere.asm.org/content/5/5/e00637-20.full
東京大学サイト
https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00042.html
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