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食環研コラム

ペット(犬・猫)が除草剤を飲んでしまったらどうするか?

犬や猫などのペットを家族の一員として飼うことが一般的になった現在、
物心がついた人間の子供であれば、生活の近くにある農薬・殺虫剤・除草剤等の
危害要因について、「これはさわってはいけません」「これは飲んではいけません」と
言って聞かせることができますが、言葉の通じない相手ではそう簡単にはいきません。

知り合いの動物病院にも
「除草剤のかかった雑草を食べてしまった」
「虫よけ薬剤のカートリッジを舐めてしまった」
などという問い合わせが年数回は届くそうです。

そういった事故に飼い主はどう対応するのが正解なのか?
少々難しい問題ではありますが農薬の専門家の立場から回答いたします。


その1, まずは冷静に状況判断しましょう。

「大切な家族が毒物を飲んでしまった」という意識下では取り乱してしまうのも
無理はないですが、まずはどういった事が起きたのかを冷静に把握することが
一番の解決への近道になります。というのは、飲んでしまった、舐めてしまった
物質の種類や量によって対策が異なるからです。
除草剤、殺虫剤等の農薬は登録されているだけで520種以上ありますので、
その性質や対処法は本当に多岐にわたるということになります。

「どういった物質」を「どれくらいの量」、「どういった方法」で喫食したのか?
この三点を把握することを一番最初に行ってください。
プラスアルファで「ぐったりしている」「食欲がない」などの症状があれば
そうなるに至った経緯も含めてメモで箇条書きにしておきます。

ここで飼い主の方に知っておいて欲しい大事な点が一つあります。
仮にペットが農薬を舐めてしまったとしても、ペットが痙攣でもおこさない限り、
対処する時間は十分にある場合が多いという事です。※1
いざというとき取り乱してしまって、電話先の獣医さんに状況が伝わらないという事
のないよう、焦らず冷静に対応をお願いします。


その2, 係りつけの獣医に相談しましょう。

2番目に係りつけの獣医に電話などで相談します。
慌ててネットで対策法を調べると、「口に指を入れて吐かせる」だとか、
「市販の薬剤を飲ませる」などの根拠のない情報が多いですが、
自己判断でそういった対処を行ってしまうと、吐かせる際に気管を傷つけたり、
無理やり飲ませることで気道に入ったり、体力を低下させる要因となりますので、
心配で何かしてあげたい気持ちはわかりますが、獣医の指示があるまで
安静にしてあげるのが最善策になります。
しいてやるならば、毛布を敷いてあげたり、夏場は涼しい場所に入れてあげるなど、
ペットの体力を温存できるような対策をしてあげてください。

農薬を舐めた量が少量の場合や、ペット自体が元気でこれといった症状がない場合、
様子見を指示される場合が多いです。ほとんどの農薬は短期間で代謝して無毒化、
尿などで排出しますので、2,3日元気であればほぼ問題ないでしょう。

また、係りつけの獣医に相談して、すぐに動物病院で診察ができるならば、
器具を使って吐かせる、薬剤を処方する(活性炭などの吸着剤が多い)、
点滴(血中濃度を薄める)などの対処をしてくれると思います。


その3, すぐに獣医に相談できない(診察できない)場合

すぐに獣医に相談ができればよいですが、飲んでしまったのが深夜であったり、
散歩中に食べ、動けなくなってしまった、動物病院まで行くのに時間がかかるなど
様々な状況により相談できない、時間がかかってしまう場合もあると思います。
そんな時の為に、応急処置方法を覚えておきましょう。

1、安全ですごしやすい場所に移動する
まずはペットの体力を消耗させないよう、日陰や空調のある室内など、
すごしやすい環境に移動するのが先決です。
体力が落ちると代謝機能(農薬を無毒化する機能)も落ちるので、
暑ければ涼しい場所に、寒ければ暖かい場所に移動してください。
2、水分をあたえる
一般家庭向けに市販されている農薬、特に除草剤は水溶性(水に溶ける)ものが多く、
水分を飲ませることで、胃に残っている農薬や血中濃度を薄めることができるので、
症状を軽くすることが期待されます。
また、夏場で熱中症の可能性もある場合は、塩分が不足してしまう場合もあるので、
スポーツドリンクを2~3倍に薄めたものを与えると良いです。
冬場は冷たい水を飲んでくれないので、白湯やホットミルクでもかまいません。
食欲があり、嘔吐などがない場合は流動食のようなものを与えても問題ありません。

注意としては先ほども書きましたが、獣医学的な知識なしに
無理やり飲ませてはいけません。液体が気管に入り窒息する恐れもあります。


まとめ
 ・ まずは冷静に状況を見る (2~3日異変がなければ問題なし)
 ・ 心配ならば、動物病院に相談 (信頼できる獣医をみつける)
 ・ 自己判断の治療はダメ!! (逆効果になることも・・)


犬猫を含むペットは、何をしだすかわからないところが、かわいい所であったりもします。
もし想定外の事態がおきてしまった場合には、飼い主は一番冷静になって、
小さな家族を守ってあげて下さい。

※1 「殺鼠剤」等を小型動物が食べてしまった場合など一部例外もあります。
   その場合はペットの出血等に気を付けて、可能な限り安静な状態にして、
   早急に動物病院へ連絡、診察を受けてください。



※ 除草剤(農薬)の検査に関する詳細はこちら ※

→ 

※ ペットフードの安全検査に関する詳細はこちら ※

→ 


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