インフルとコロナ同時流行の理由と備え(2022-2023シーズン)

今冬に、新型コロナウイルス感染症が今夏を上回る感染拡大が生じる

2022年10月13日厚労省は、「今冬に、新型コロナウイルス感染症が今夏を上回る感染拡大が生じる可能性があることに加えて、季節性インフルエンザも流行し、より多数の発熱患者が同時に生じる可能性がある。」と提言しました。2021-2022シーズンでも、「新型コロナウイルス」と「インフルエンザウイルス」の同時流行が懸念されていましたが、同時流行とはなりませんでした。では、なぜ2022-2023シーズンに同時流行すると予測されているのでしょうか。

「新型コロナウイルス」と「インフルエンザウイルス」同時流行の理由

理由は、日本での感染症の流行を予測する指標として、季節が反転するオーストラリアを指標にしています。

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オーストラリアでのインフルエンザの発生数を示したグラフです。2020-2021年では、新型コロナウイルス拡大の影響で、感染症予防の意識が高まった結果、インフルエンザの発生数は激減しました。しかし、今冬(2022年)は、4月下旬から発生数が増加し、6月中旬にはピークとなり、2019年の新型コロナウイルス流行前を超えるほど拡大していることがわかります。
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オーストラリアでの2022年10月25日までの新型コロナウイルスの発生数を示したグラフです。このグラフから、2022年3月から発生数が段々と増加し、4月~8月まで高い発生数であることがわかります。
この「新型コロナウイルス」と「インフルエンザウイルス」の発生数を照らし合わせてみると、同時流行していることがわかります。そのため、日本でも「新型コロナウイルス」と「インフルエンザウイルス」の同時流行が予測されています。


なぜ、インフルエンザが流行したのか

インフルエンザが流行した背景には、いくつかの要因があると考えられます。
1つ目は、入国制限や人流抑制の緩和が行われ、人流が増えたため。
2つ目は、集団免疫の低下。2021-2022年のインフルエンザの発生数が激減していたため、集団免疫が低下したため。この2つが考えられます。
日本では、インフルエンザの発生数は2021年と比較して2022年では、増加傾向になっています(11/1現在)。季節性インフルエンザの患者報告数(感染症発生動向調査(定点報告))より


感染するリスクを下げるためには

「新型コロナウイルス」や「インフルエンザ」への感染リスクを下げるには、手洗い・定期的なアルコール消毒・マスクの着用などの基本的な予防策と、「こまめな水分補給」も効果的とされています。「こまめな水分補給」が効果的な理由として、私たちの喉や鼻の粘膜には「線毛」があります。線毛は、ウイルスや菌などの異物を体外に排出させる働きがあり、乾燥しているとその働きは鈍くなります。そのため、こまめな水分補給を行うことで、喉が潤いウイルスを付着・増殖を防ぐことに繋がります。

また、ウイルス感染を広げないためにも、定期的なPCR検査も有効だと考えます。
弊社では、「新型コロナウイルス」と「インフルエンザウイルス」の同時PCR検査を開始しました。税込み価格:14,850円。1回の唾液の採取で「新型コロナウイルス」と「インフルエンザウイルス」を同時検出が可能な検査になります。唾液を採取する容器には、不活化剤(保存剤)が入っているため、安全に唾液の採取が可能です。お申し込み後、届いたキットに唾液を採取して送るだけで検査ができます。是非、ご利用ください。


新型コロナインフルエンザ同時検査

詳細は下記画像をクリックして下さい。

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参考文献
一般財団法人感染症学会, 一般社団法人日本感染症学会 提言 2022-2023年シーズンのインフルエンザ対策について
https://www.kansensho.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=46

AustralianGovernment,AUSTRALIAN INFLUENZA SURVEILLANCE REPORT
https://www1.health.gov.au/internet/main/publishing.nsf/Content/flu-14-2022.pdf

Coronavirus (COVID-19) case numbers and statistics
https://www.health.gov.au/health-alerts/covid-19/case-numbers-and-statistics#in-australia

厚生労働省,インフルエンザの発生状況
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html

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