HPLCの室温影響について

HPLCは食品分析を行う上で重要な分析機器です。
最近では性能も向上し、安定した運用が出来ると感じていますが、精密機器である事から、取り扱いはもちろんの事、設置環境等にも十分配慮する必要があります。
今回はHPLCと室温の影響についての検証を発表します。

分析でのベースラインの波打ちについて

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ベースラインが蛇行変化する場合には室温の変化が影響すると言われています。
そこでクロマトグラムに室温と検出温度を重ねて表示させると室温とベースラインが連動していることが分かります。

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空調を変更した場合に波打ちのないクロマトグラムが得られました。

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更に検出器を変更した場合や分析条件を変えた場合について検証を行いました。

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検証結果として影響を受けにくい検出器もありますが、条件等によっても影響は様々という事が分かりました。
正確に精度良く結果を得るためには、装置の環境も含めて一定の状態を保つことが最も重要と考えられます。

弊社ではこういった分析機器の取り扱いを得意としており、正確で精度の高い数値を提供しております。
今回紹介しましたHPLCでは、主に成分検査等でも活用しております。
ご興味頂けましたら下記リンクよりご確認ください。


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