【異物検査】ホタルガ-虫の同定トレーニング43
※こちらのコラムには虫の写真があります。苦手な方はブラウザバックをおすすめします。
食品検査課のasnmです。
会社の近くで虫が採取できたので、前回に引き続き同定を行っていきたいと思います。
今回、同定してみた虫はこちら▼
チョウ目マダラガ科ホタルガと考えられます。
前翅長は25~30mm程度とやや大型で、昼行性のガです。
全体に黒色ですが、翅には特徴的な白色の帯があり、頭部は赤色、腹部や翅の内側はやや青みがかっているとなかなかカラフルです。
幼虫はサカキなどの生垣として利用される樹木の葉を食べるため、住宅街でも発生します。
成虫は6月~9月にかけて発生し、今回の個体は7月に採取しました。
ホタルガの成虫はサイズも大きく、異物として混入しても出荷前に気付きやすいかと思われますが、混入を防止するための対策は必要だと考えられます。
また、ホタルガの幼虫は毒針を持っていませんが、分泌する粘液に毒性があり、触れると痒みやかぶれが出るため注意が必要です。
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