牛の消化管寄生虫病について解説
牛における消化管寄生虫病について説明していきます。
消化管寄生虫病は牛消化管内寄生虫によって引き起こされる疾病であり、原因となる寄生虫によって症状に差はあるものの、主な症状としては以下の症状が見られます。
目次
主症状
下痢・発育不良・増体低下・毛艶が悪い・代謝機能異常など
一般線虫
主に以下の寄生虫が見られる
線虫名 | 主症状 | 備考 |
---|---|---|
オステルターグ胃虫 | 下顎の浮腫、水様性下痢、貧血、低蛋白血症など | 成虫は第四胃に寄生 幼虫は胃腺腔内で発育 |
クーペリア | 食欲不振、下痢、体重減少、貧血、発育不良 | 成虫が小腸に寄生 |
毛様線虫 | 貧血と栄養障害 | 成虫は第四胃・小腸に寄生 |
牛鈎虫 | 吸血や浮腫を引き起こし、病原性が強い | 成虫は小腸に寄生 |
牛腸結節虫 | 貧血、下痢、栄養不良 | 幼虫期に小腸や毛結腸粘膜に侵入して結節を作る 成牛ではほとんど無害 |
ネマトジュルス
主症状
食欲不振、体重減少、下痢
牛捻転胃虫
主症状
貧血、低血糖血症
乳頭糞線虫
主症状
幼若牛の突然死、下痢
毛細線虫
主症状
下痢、食欲不振、体重減少、貧血、呼吸器症状
牛鞭虫
主症状
慢性下痢、粘血便、栄養低下、貧血、脱水など
寄生部位に粘膜肥厚や結節形成が認められる。
ベネデン条虫
主症状
子牛において元気消失、被毛粗剛化、発育不良など
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