ノロウイルスなどのウイルスによる食中毒予防
7月に『食中毒を予防するために』のコラムを書かせていただきました。
今回は冬場に増えてくるノロウイルスなどのウイルスによる食中毒の予防に関して書いていきたいと思います。
ウイルスは低温で乾燥した環境を好むので、冬場はウイルス性食中毒が増加します。
ウイルス性食中毒は感染力が強く、ごく少量で感染します。また食品中では増えず、
人の腸内で増えるというのが特徴です。
3原則にあった『増やさない』は細菌が食品に付着して増えるので、ウイルスの予防には当てはまりません。
細菌性とウイルス性では予防の方法は異なり、ウイルス性食中毒予防の場合は4原則になります。
ウイルス性食中毒予防の4原則は
⓵ウイルスを調理場内に「持ち込まない」
・調理前、食事前、トイレの後などには手指の洗浄消毒
・体調不良の時は調理現場に入らない
・症状がある時は休む
⓶食べ物や調理器具にウイルスを「ひろげない」
・トイレの清掃、消毒
・調理前、食事前、トイレの後などには手指の洗浄消毒
・調理器具の洗浄、消毒
・嘔吐物の適切な処理
➂食べ物にウイルスを「つけない」
・手洗いの徹底
・調理器具の洗浄、消毒
・マスクや手袋を正しく着用
➃付着してしまったウイルスを加熱して「やっつける」
・食品の中心まで火を通す(85℃~90℃以上で90秒以上)
ノロウイルスですが、消毒で使用する一般的なアルコールは効果がありません。
使用するなら次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤をおすすめします。
厚生労働省のホームページに予防のポイントや消毒方法が書かれておりますのでご確認ください。
弊社では検便の他、食品のノロウイルスの検査もしております。
お気軽にご相談ください。
『検便検査』のノロウイルス検査はこちら→ノロウイルス検査
『食品検査』のノロウイルス検査はこちら→細菌・ウイルス検査