ブルセラ症|イルカのブルセラ症について

ブルセラ症はブルセラ属菌により引き起こされる人獣共通感染症で、我が国では家畜伝染病予防法で監視伝染病に、感染症法で四類感染症に指定されています。
菌種ごとに固有の宿主がありB.melitensisは山羊、羊 B.abortusは牛 B.suisは豚、イノシシ B. cetiはイルカを宿主とします。
症状は流産や骨髄炎等を引き起こします。
 
B.cetiの感染はほぼ世界中に広がっており北大西洋の沿岸地域でより多くの症例が報告されています。
 
感染個体との直接接触や死体や流産時の汚物との接触により伝播します。
2012年CDCではネズミイルカから分離されたB.cetiの人間への暴露について調査が行われました。そこで海洋哺乳類の取り扱い中、特にエアロゾル発生中の暴露を防止するための標準プロトコルが必要とされています。
 
 
 
参考
平成21年度食品安全確保総合調査「食品により媒介される感染症等に関する文献調査」報告書
Brucella ceti and Brucellosis in Cetaceans PMCID: PMC3417395
CDC, MMWR, 61, No.25, 461-463, 2012
 
 

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