落ち葉拾いからの堆肥への学び

今年の11月は異例の暑さが続いています。
そのような中でも先日、町内の環境美化の活動で、落ち葉拾いにて大量の落ち葉を集めました。
その落ち葉は、ゴミとして処分されましたが・・・落ち葉の再利用化について調べてみました。
 
【落ち葉堆肥に適している】
広葉落葉樹・ケヤキ、クヌギ、ナラ、カシワ、ポプラなど
【落ち葉堆肥に適さない】
針葉樹・マツ、スギ、カヤ、ヒノキなど
常緑樹・ツバキやサザンカなど
 
また、広葉樹であっても、サクラ、クス、イチョウ、モチ、柿の葉は、分解されるのが遅いようです。
では、この分解とは?
分解者は微生物と、ミミズや昆虫の幼虫などの地中動物からなる土壌生物のことで、
土の上に降り積もった落ち葉や枝は、まずミミズやワラジムシといった大型の土中動物が食べて細かくします。
さらに細かい葉はダニやトビムシが食べて、さらに細かくなります。
落ち葉や枯れ枝といった有機物は、このように地中生物に食べられることで、団粒状になって排出されます。
細かくなって排出された有機物に、菌類・細菌類からなる微生物が侵入し、これらが有機物であった落ち葉や枯れ枝、
動物の糞や死骸などを無機物へと分解され変化し、植物が根から吸収できる栄養素になります。
このように、土壌生物や微生物は、植物や動物といった有機物を最終的に分解し、植物が利用できる形に変える力を
担っています。自然の浄化作用は素晴らしいものですね。

埼玉県では、これらの作用を取りいれた農法があるようです。
>>落ち葉堆肥農法はこちらをクリック!

 
また堆肥について、牛などの糞尿を発酵させた動物性由来の堆肥、籾殻やバーク(樹木の皮)などを
発酵させた植物性由来の堆肥もあります。
そもそも堆肥とは、稲わらや落ち葉、家畜ふん尿、食品残渣などの有機物を、微生物の力を使って分解させ、
成分的に安定化するまで腐熟させたものであり、堆肥は土壌中で微生物の作用によって腐植物質になり、
土をフカフカで水はけや水持ちが良く、肥料持ちもよく、病気も発生しにくい理想的な土壌、
即ち地力の高い土壌へと変えていく働きをします。
それぞれの作物を育成するために適した栄養素の種類と重要性。
今後も学んでいきたいと思います。
 
出典:農林水産省「都道府県施肥基準等」
 
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