ノロウイルス食中毒対策のポイント|寒い季節こそ注意!
食中毒とは、病原性微生物やその代謝物、有毒有害な化学物質等の毒素を含む飲食物をヒトが摂取した結果として起こる疾病(中毒)のことを指します。
代表的な症状は下痢・嘔吐・発熱です。
食中毒は原因によって、「細菌性」「ウイルス性」「自然毒」「化学性」などに分けられます。
細菌性食中毒…カンピロバクター、腸管出血性大腸菌など
ウイルス性食中毒…ノロウイルス、ロタウイルスなど
自然毒食中毒…フグ毒、毒キノコ、トリカブトなど
化学性食中毒…洗剤、農薬、有機水銀などの化学物質
特に主な原因となるのは、「細菌」と「ウイルス」です。
細菌は高温多湿を好んで増殖するため、細菌性食中毒は、梅雨や夏の時期に多く発生します。
一方、ウイルス性食中毒は冬場に増加します。低温や乾燥した場所で長く生きることができるウイルスは、寒い冬が大好きです。中でも、最も多いのがノロウイルスによる食中毒です。このウイルスは感染力がとても強く、感染規模が拡大することも多いため予防が大事になります。
ノロウイルスによる食中毒を防ぐ4つのポイント
ノロウイルスを「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「ひろげない」
①ノロウイルスを「持ち込まない」
調理する人がノロウイルスに感染していると、その人が調理した食品を食べることによって多くの人にノロウイルスが二次感染してしまいます。ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、調理場にウイルスを持ち込まないことが重要です。
②ノロウイルスを「つけない」
食品や食器、調理器具などにノロウイルスを付けないように、調理などの作業をする前などの「手洗い」をしっかりと行うようにしましょう。
③ノロウイルスを「やっつける」
食品に付着したノロウイルスを死滅させるためには、中心温度85℃から90℃、90秒以上の加熱が必要です。
④ノロウイルスを「ひろげない」
ノロウイルスが身近で発生したときには、ノロウイルスの感染を広げないために食器や環境などの消毒を徹底すること。また、おう吐物などの処理の際に二次感染しないように対策をすることが重要です。
【食器や環境などの消毒のポイント】
・食器などは、熱湯(85℃以上)で1分以上加熱するか、塩素消毒液に浸して消毒を行いましょう。
【嘔吐物などの処理のポイント】
・ペーパータオルなどでおう吐物等を乾燥する前に除去し、おう吐物の付着していた場所を浸すように塩素消毒液でふき取りましょう。
・ふき取ったおう吐物や手袋などはビニール袋に密閉して廃棄しましょう(できればビニール袋の中で1000ppmの塩素消毒液に浸すこと)。
ポイントをおさえて快適に過ごしていきましょう。
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参照:
>>冬に食中毒?ノロウイルスの予防と対処法:農林水産省
>>ノロウイルスに要注意!感染経路と予防方法は?:広報オンライン