大腸菌を用いた遺伝子組換えタンパク質について

大腸菌を用いた遺伝子組換えタンパク質

あるタンパク質を量産したいとき、遺伝子組換え技術を使用して量産することができます。
この方法により、純度の高いタンパク質を作製することができます。
 
以下に大まかなながれを載せます(※一例です)。
①クローニングベクターに、目的のタンパク質をコードしている遺伝子(インサート)を挿入する。
②クローニングベクターのインサートを発現ベクターに挿入する。
③発現ベクターを宿主(大腸菌)に導入する。
④大腸菌を培養する
⑤培養液に目的の遺伝子誘導物質を添加し、目的の遺伝子を発現させる。
(これにより、目的のタンパク質が大腸菌内に生成される)
⑥超音波破砕により大腸菌の細胞壁を壊し、細胞質内の目的タンパク質を遊離させる。
⑦遠心分離により目的のタンパク質がある上清のみ取り出す。
⑧担体に上清を通過させ、タンパク質を担体と結合させる。
⑨担体に結合している不要なタンパク質を洗い流す。
⑩担体に結合している目的のタンパク質のみを洗い流す。(一定量ごとに採取する)
⑪SDS-PAGEおよびウェスタンブロッティングにより、目的のタンパク質があることを確認する。
 
弊社では、この技術を用いて抗体検査(ELISA法)にて使用する抗原タンパク質を作製しています。
これを機に遺伝子組換えについて興味を持っていただけたら幸いです。
 

大腸菌を用いた遺伝子組換えタンパク質の図

 
大腸菌を用いた遺伝子組換えタンパク質の図①
 
大腸菌を用いた遺伝子組換えタンパク質の図②
 
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