【異物検査】オオミズアオ-虫の同定トレーニング97

※こちらのコラムには虫の写真があります。苦手な方はブラウザバックをおすすめします。
 
食品検査課のasnmです。
 
会社の近くで虫が採取できたので、前回に引き続き同定を行っていきたいと思います。
今回、同定してみた虫はこちら▼
 
 
 
 
 
 
 
 
ハグロトンボ①
 
ハグロトンボ②
 
チョウ目ヤママユガ科のオオミズアオと考えられます。
オオミズアオは日本国内では北海道から九州、屋久島まで幅広い地域に生息しています。
前翅の大きさは50~65mm程度、開帳は80~120mm程度と大型のガですが、白~淡緑色の美しい体色をしています。
同じヤママユガ科のオナガミズアオと非常に良く似た外見をしていますが、前翅の縁や後翅の模様などで判別することが出来ます。
幼虫はバラ科やブナ科、カバノキ科、ミズキ科など幅広い樹木の葉を食べて成長します。
 
オオミズアオの成虫はその大きさから異物として混入する可能性は低いと考えられますが、幼虫が食べるバラ科にはサクラやモモ、リンゴなどの果樹が含まれているため、これらの収穫時に幼虫が混入する可能性は考えられます。
 
>>異常品(異物・異臭検査)はこちら
 
 

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