【異物】カタラーゼ劣化試験 途中経過42℃ ②
弊社では、虫3種類を用いてカタラーゼ反応の経年劣化試験を行っています。40日目から60日目までの結果を、写真と共にご紹介いたします。 今回の試験で用いた虫は、ハエ、蚊、甲虫の3種類で保存温度帯は42℃の暗室としました。結果は、酸素と水を酸素ガスとし、その発生量を+で表し、3段階評価としました。
今回の結果は、ハエは40日目でカタラーゼ反応なしとなり、この時点で観察終了としました。蚊は40日目から50日目まで++とし、60日目でカタラーゼ反応なしとなり、この時点で観察終了としました。甲虫は40日目から60日目まですべて+++としました。
カタラーゼとは、生物体内にある酵素(たんぱく質)の名前で、熱を加えると酵素の働きが失活します。カタラーゼ反応を調べることで加熱の有無を明らかにし、異物の混入段階を特定する手段として有効だとされています。
弊社では、異物分析を行っており、虫等の異物が食品中にどの段階で混入したか、その時期を推定するためにカタラーゼ試験を用いています。カタラーゼ反応の化学式は以下の通りです。
2H₂O₂→2H₂O+O₂
反応式から分かるように、カタラーゼが過酸化水素から水と酸素を生じることを利用しています。
今後も観察を続けていきます。
担当者:K
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