石綿(アスベスト)とは?
石綿(別名:アスベスト)は、天然の繊維状鉱物の俗称であり、特定の鉱物の名称ではありません。WHOによる定義(1973)として、天然繊維状ケイ酸塩鉱物の総称であり、蛇紋石族に属するものではクリソタイル、角閃石族に属するものとしてはアクチノライト、アモサイト、アンソフィライト、クロシドライト、トレモライトが分類されています。
また、有害性における石綿繊維の定義としては、直径3 µm未満、アスペクト比3を超えるもの、長さ5 µmを超える繊維のみを人体に吸入されやすい石綿と定義されています。
石綿の特性としては、柔軟性、不燃性、耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性など多岐にわたって工業的なメリットがあったものの、人体への有害性のデメリットが労働安全衛生上の問題となり、
現在の日本での規制量は「0.1重量%を超えて含有している製剤」は、規制対象となっています。
ただ、EUや米国と比べて、日本との規制量が異なるため、製品の輸入の際は注意が必要となります。(例:米国規制量1%を超えて含有する材料を日本へ輸入⇒日本では0.1重量%を超えるため規制対象)