【異物】カタラーゼ劣化試験途中経過 4℃ 25℃ ③

【異物】カタラーゼ劣化試験 途中経過③


弊社では、虫3種類を用いてカタラーゼ反応の経年劣化試験を行っています。21か月目の結果を、写真と共にご紹介いたします。

今回の試験で用いた虫は、ハエ、蚊、甲虫の3種類で保存温度帯は4℃と25℃の暗室とし前回と同様の条件としました。結果は、酸素と水を酸素ガスとし、その発生量を+で表し、3段階評価としました。

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今回の結果は、「蚊 25℃」「甲虫25℃」で9か月目観察結果よりも気泡量の減少が見られました。

カタラーゼとは、生物体内にある酵素(たんぱく質)の名前で、熱を加えると酵素の働きが失活します。カタラーゼ反応を調べることで加熱の有無を明らかにし、異物の混入段階を特定する手段として有効だとされています。今回の結果は、「蚊 25℃」「甲虫25℃」で9か月目観察結果よりも気泡量の減少が見られました。

弊社では、異物分析を行っており、虫等の異物が食品中にどの段階で混入したか、その時期を推定するためにカタラーゼ試験を用いています。

カタラーゼ反応の反応式は以下の通りで、触媒として過酸化水素を反応させ水と酸素を生じることを利用しています。

2H₂O₂→2H₂O+O₂

 

今後も観察を続けていきます。

                                 

担当者:K

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