手足口病とサル痘の違いについて

※令和5年5月26日に「サル痘(さるとう)」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。
 
現在、サル痘ウイルスが全世界で流行しています。
よく似た症状で手足口病というのがあり、違いを調べました。
 

手足口病について

手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。
基本的に感染は子どもを中心ですが、大人も感染します。
 

サル痘について

ウイルスを保有しているウサギ、ハムスター、リス、プレーリードッグなどの
げっ歯類、感染したサルなどの動物の血液や体液に触れる、噛まれることで感染します。
 

予防や治療薬

サル痘は天然痘ウイルスのワクチンが有効とされていますが、
1976年に接種が廃止されています。現在、治療薬などもありません。
手足口病についても特異的な治療法はありません。
 

サル痘と手足口病の違い

特徴治療法予防
サル痘 7~14日間の潜伏期間を経て、発熱、強い頭痛、
リンパ節の腫れが続きその後顔や手のひら、足の裏に水ぶくれが出現し、
全身に広がる。
現在、国内で認証された治療薬なし ・天然痘ワクチンによって予防効果があるとされている。
・過度接触を避けることが大切である。
手足口病 腔粘膜、手掌、足底や足背などの四肢末端に2~3mmの水疱性発疹が出現する特異的な治療法なし。石鹸と水でよく手洗いをする。

 

リンク

 
ペットサル痘PCR検査
https://www.shokukanken.com/kensa/172

新型コロナPCR検査
https://www.shokukanken.com/kensa/120

サル痘とは?(症状と対策)
https://www.shokukanken.com/column/stock/002686.html
 

参考文献

厚生労働省 手足口病に関するQ&A
国立感染症研究所 手足口病とは
 
 
 

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