【ペットフード】愛がん動物用飼料とペットフード安全法について:その④ ~補足:知っておきたい事~

前回まではペットフード安全法についてお話しさせて頂きましたが、最後に今回は犬と猫を対象として、ペットフードの選び方や与え方、日頃の健康管理などについて紹介致します。
 

《犬と猫では必要な栄養素が違います》

私達と同じように、犬や猫はタンパク質・脂質を始め、炭水化物・ミネラル・ビタミンなどの栄養素を食べ物から取り入れなければ健康に生きることができません。しかし、犬と猫では必要な栄養素の割合に大きな違いがあります
 

 
※猫は、人犬と違いタウリンを体内で十分に合成することが出来ません。タウリンが不足すると、猫では、目の障害(網膜萎縮)や心臓の疾患(拡張型心筋症)などを引き起こすことがあります。手作りフードを利用する場合などでは注意が必要です。タウリンは、魚介類や動物の内臓などに多く含まれています。
 

《フードの与え方》

 

 

《与えてはいけない物》

人の食べ物でも犬や猫には害を及ぼす場合があります。
 

与えてはいけない物
玉ねぎ・ねぎ・にら・ニンニク玉ねぎなどに含まれている犬や猫に有害な成分(アリルプロピルジスルフィド)が、赤血球を破壊し、犬や猫が大量に食べると血尿や下痢、嘔吐発熱などを起こす恐れがある。
チョコレート犬にチョコレートを与えると、テオブロミンが原因で嘔吐、下痢、発熱、けいれんの発作などを引き起こします。また、猫でも同様の症状を引き起こすことがあります。
キシリトール入りのガムなどキシリトールは虫歯予防などに有効として人間用のガムや歯磨き粉などに含まれていますが、犬が食べてしまうと少量でも、血糖値の低下や嘔吐、肝不全を引き起こすので与えてはいけません。
鶏の骨鶏の骨は縦にさけやすく、噛んで割れるととがった形状となり、のどや消火管を傷つける事があるため、犬や猫に与えてはいけません。
生の魚介類生の魚介類や甲殻類はビタミンB1を分解する酵素を持っているため、猫に与えると体内のビタミンB1が欠乏して後脚の麻痺を起こしてしまいます。魚介類は必ず加熱料理をして与えるようにしましょう。
ブドウ・干しブドウ犬や猫にとって腎不全の原因になります。特にブドウの皮は与えてはいけません。

 

参考文献

>>環境省:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」
 
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